世界第3位!
日本の地熱エネルギーの資源量は
なんと!!
1位:米国
2位:インドネシア
3位:日本
!!びっくり!!
日本は資源国ではないか!?
発電の他に多くの用途で
利用できることから
期待を集めています。
世界の地熱資源量はどのくらいあるの?
第1位
アメリカ(3,900万kW)
世界最大規模の地熱地帯
(ザ・ガイザーズ地熱地帯)
第2位
多くの火山島からなるインドネシア(2,700万kW)
第3位
日本(2,300万kW)
順位 国名 資源量 (万kW)
1 アメリカ 3,900
2 インドネシア 2,700
3 日本 2,300
4 フィリピン 600
5 メキシコ 600
6 アイスランド 580
7 ニュージーランド 370
8 イタリア 150
※ 1万kW = 10MW
出典:村岡洋文、OHM、2011.7をもとに作成
http://geothermal.jogmec.go.jp/geothermal/world.html
しかし、発電設備容量で見ると、
日本は2005〜2006年に
ニュージーランドとアイスランドに抜かれて、
世界第8位まで後退しています。
近年では、インドネシア、ニュージーランド、アイスランドでは、
地熱開発の伸びが著しく、この15年で2倍以上に成長しています。
豊富な地熱資源に恵まれた日本だけに、
さらなる地熱開発が期待されます。
そもそも地熱発電とはなにか?
火山や天然の噴気孔、温泉、変質岩などがある地熱地帯では、
深さ数kmの比較的浅いところに1000℃前後のマグマだまりがあり、
地中に浸透した雨水などがマグマによって
加熱されて地熱貯留層を形成することがあります。
そこに貯えられた熱を
直接エネルギー源として
利用することが地熱発電です。
地熱発電の5つのメリット
①発電時の二酸化炭素の排出量がほぼゼロ
②化石燃料のように枯渇する心配がない
③設備利用率が格段に高い
④昼夜を問わず、安定して発電できる
⑤発電に使った高温蒸気・熱水を再利用できる
※設備利用率
地熱発電は他の再生可能エネルギーに比べて
設備利用率(出力に対する発電量)が
約70%と格段に高く安定した電力供給源です。
(風力約20%、太陽光約12%)
⇨捨てるものが格段に少ないということです。
※エネルギー再利用例
農業用ハウス、魚の養殖、地域の暖房、道路の融雪等
地熱発電の3つの課題
①発電所1カ所あたりの発電規模が火力・原子力よりも小さい
②地熱資源が国立公園内などにあり開発が規制されている
③発電所開発期間が10年以上と長い
2%
日本の地熱資源のうち、
実際に発電に利用しているのは2%に過ぎません。
これまで開発が厳しく制限されてきたからですが、
2012年3月に環境省が自然公園の規制を緩和しました。
また、政府は3〜4年かかる環境影響評価の期間を
半分に短縮する方針を打ち出すなど、
地熱発電促進政策を拡大しています、
3つの発電方式
①蒸気発電方式
地下の地熱水を蒸気と熱水に分け、
高温の蒸気だけをタービンの動力に利用するもの
②バイナリー方式(温泉発電)
温泉などの80〜150℃の
中高温熱水を有効利用するもの
既存の源泉をそのまま活用できるため
低コスト・短期間で運転を開始することが可能
③EGS(高温岩体地熱発電)※研究中
水分に乏しく十分な熱水・蒸気が得られないような
高温の岩盤に割れ目を作り、水を注入して
高温蒸気を取り出して発電するもの
全国17ヵ所
日本には北海道から九州まで、
全国17ヵ所の地熱発電所があります。
うち13ヵ所は電力会社の事業用発電所、
残りの4ヵ所は自家用発電所です。
火山帯や地熱地帯の分布から、
日本の地熱発電所は東北と九州に集中的に建設されています。
全国の地熱発電所の発電出力を合計すると約515MW、
発電電力量は2764GWh(2010年度)、
これで日本の電力需要の約0.3%を賄っています。
国内最大の発電所は大分県の八丁原発電所で、11万kW。
他にも日本で唯一離島にある東京都・八丈島地熱発電所や、
約50年の歴史を誇る岩手県・松川地熱発電所などがあります。
http://geothermal.jogmec.go.jp/geothermal/japan.html
まとめ
日本の地熱資源量は世界第3位の資源国です。
しかし、現在約2%しか利用できておりません。
エネルギー資源が少ないといわれる国、日本。
でも、実は足下には膨大な資源が眠っています。それが地熱。
「地熱発電」を
安定的でクリーンな純国産エネルギーとして
活用していきましょうね!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考資料
”電気と安全”インフォメーションマガジン vol.45